【魔導獣(マジック・ビースト)】は、遊戯王最新パック「エクストリーム・フォース」に収録される、最新デッキテーマです。
光/闇属性・魔法使い族・ペンデュラムで統一され、魔力カウンターを活用するという非常に珍しい特徴を持っています。
このページでは、大会優勝した【魔導獣】デッキのデッキレシピを紹介し、動かし方・回し方について解説・考察していきます。
【魔導獣】デッキを作ろうとしている方は、ぜひデッキ構築の参考にしてください。
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【魔導獣】大会優勝デッキレシピ
大会で優勝した【魔導獣】のデッキレシピはこちらです。
【メインデッキ】(41枚)
◆ モンスター(29枚)
- 《魔導獣 マスターケルベロス》3
- 《魔導獣 キングジャッカル》3
- 《魔導獣 ガルーダ》2
- 《魔導獣 バジリスク》1
- 《魔導獣 ジャッカル》1
- 《アストログラフ・マジシャン》2
- 《トリックスター・キャンディナ》3
- 《トリックスター・マンジュシカ》2
- 《トリックスター・リリーベル》2
- 《BF-朧影のゴウフウ》1
- 《灰流うらら》3
- 《増殖するG》2
- 《応戦するG》2
- 《電送擬人エレキネシス》2
◆ 魔法(8枚)
- 《トリックスター・ライトステージ》3
- 《魔導加速》2
- 《強欲で貪欲な壺》2
- 《チキンレース》1
◆ 罠(4枚)
- 《魔導変換》1
- 《トリックスター・リンカーネイション》1
- 《虚無空間》1
- 《神の警告》1
【エクストラデッキ】(15枚)
- 《M・HERO ダーク・ロウ》1
- 《ブラック・ローズ・ドラゴン》1
- 《深淵に潜む者》1
- 《No.39 希望皇ホープ》1
- 《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》1
- 《No.41 泥睡魔獣バグースカ》1
- 《リンク・スパイダー》2
- 《SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス》1
- 《トリックスター・ブラッディマリー》1
- 《アンダークロックテイカー》1
- 《スリーバーストショット・ドラゴン》1
- 《星杯戦士ニンギルス》1
- 《ヴァレルロード・ドラゴン》1
- 《鎖龍蛇-スカルデット》1
【サイドデッキ】(0枚)
- 不明
本日の遊戯王公認大会
優勝はK介さんの「魔導獣」でした#遊戯王 #魔導獣 #プレイズ pic.twitter.com/6QSozPgGx3— プレイズ西尾シャオ店(*´ω`*) (@P_nishiosyao) October 15, 2017
※ プレイズ西尾シャオ店 公認大会 個人戦 定員16名 10月15日(日)
【魔導獣】大会優勝デッキレシピ解説
それでは、大会優勝した【魔導獣】デッキのデッキレシピの解説をしていきます。
構築としては【魔導獣】をメインに「トリックスター」のギミックを取り入れ、リンク召喚を主軸としたデッキタイプになっています。
《デコード・トーカー》や《ファイアウォール・ドラゴン》といった汎用系のリンクモンスターが見られないのは興味深い構築ですね。
早速ですが、【魔導獣】がどのように展開していくのか、詳しく見ていきましょう。
採用している「魔導獣」
こちらのデッキで採用されている「魔導獣」関連カードはこちらです。
◆ 「魔導獣」モンスター
- 《魔導獣 マスターケルベロス》
- 《魔導獣 キングジャッカル》
- 《魔導獣 ガルーダ》
- 《魔導獣 バジリスク》
- 《魔導獣 ジャッカル》
◆ 「魔導獣」関連カード
- 《魔導加速》
- 《魔導変換》
《魔導獣 マスターケルベロス》のペンデュラム効果で《魔導獣 キングジャッカル》をサーチ→《魔導獣 キングジャッカル》のペンデュラム効果で《魔導獣 マスターケルベロス》を特殊召喚するギミックは強力です。
枚数もフル投入されています。
《魔導獣 ジャッカル》のリクルート効果は強力ですが、《幽鬼うさぎ》や《灰流うらら》に非常に弱く、最も狙われる対象になりがちです。
また、自分の場がガラ空きになる可能性を視野に入れて、1枚のみの採用と考えられます。
「魔導獣」は魔力カウンターを駆使して戦っていくスタイルですが、《魔法都市エンディミオン》などで大量にためることはせず、必要最小限で補っていく戦法のようです。
そのため、魔法カードの採用率も比較的少なめになっています。
《アストログラフ・マジシャン》の相性
《アストログラフ・マジシャン》は自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に、自身を手札から特殊召喚する効果に加え、このターンに破壊されたモンスターと同名モンスター1体をサーチします。
「魔導獣」の効果は自身を破壊することで発動するので、《アストログラフ・マジシャン》との相性は抜群です。
そのまま同名モンスターのサーチにつなげられれば、次ターンの展開を始めるのに一役かってくれることでしょう。
「トリックスター」の採用
大会優勝した【魔導獣】デッキには、「魔導獣」の他に「トリックスター」が採用されています。
「トリックスター」自体の地味ながらも蓄積していくバーン効果でライフポイントを削っていき、自身の効果で攻撃力を上げた《魔導獣 マスターケルベロス》で攻撃すれば、ワンキルも夢ではないですね。
なかなか決定打のない「魔導獣」ですが、ライフポイントが菲薄ならば容易に削り切ることができます。
《トリックスター・ライトステージ》はフィールド魔法カードなので、「トリックスター」モンスターをサーチしつつ、「魔導獣」に魔力カウンターを貯めていくことも可能です。
相手とのライフ差をつけて、《トリックスター・ブラッディマリー》のドロー効果を強化していくのも面白いですね。
手札誘発系カードの多数採用
【魔導獣】のメインデッキのモンスターのおよそ3分の1を占めているのが、手札誘発系の効果モンスターです。
《灰流うらら》や《増殖するG》といった汎用系がみられるなか、特徴的なのが《電送擬人エレキネシス》です。
《電送擬人エレキネシス》は手札・フィールドの自身を墓地へ送ることで、相手モンスターの位置を、他の相手のメインモンスターゾーンに移動する効果を持っています。
他の手札誘発系とくらべるとパッと見、地味な効果ではありますが、《SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス》のように左右どちらか一方にしかリンクマーカーのないリンクモンスターをメインモンスターゾーンの端に移動させることで展開を妨害することができます。
《SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス》のリクルート効果はリンク先に特殊召喚するものなので、左端に追いやることでエクストラリンクへのルートを途絶えさせることにつながります。
手札誘発系には珍しく《電送擬人エレキネシス》の攻撃力は1800もあるので、アタッカーとしても機能します。
エクストラデッキに《M・HERO ダーク・ロウ》や《SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス》が入っているところをみると、サイドデッキは未紹介ですが《浮幽さくら》を採用していると予想されます。
リンクモンスターを多用
「魔導獣」自体はリンクテーマではありませんが、かなりの種類のリンクモンスターの姿が見られます。
《魔導獣 マスターケルベロス》のペンデュラム効果で《魔導獣 キングジャッカル》をサーチ→《魔導獣 キングジャッカル》のペンデュラム効果で《魔導獣 マスターケルベロス》を特殊召喚するギミックは、エクストラデッキからの特殊召喚のためエクストラモンスターゾーンが埋まってしまう欠点があります。
これにより、強力なエクシーズモンスターやシンクロモンスターが出せなくなりがちでしたが、リンクマーカーを幅広くすることで、その問題点を解消しています。
制限カードではありますが《BF-朧影のゴウフウ》1体が、《リンク・スパイダー》《アンダークロックテイカー》のリンク召喚を間に挟むことで、《ヴァレルロード・ドラゴン》や《鎖龍蛇-スカルデット》に変わります。
ここまでできればエクストラデッキからの特殊召喚の枠を2つ増やすことができるので、展開を大きく広げていくことが可能です。
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【魔導獣】サンプルデッキレシピ
KONAMIが公式Twitterで紹介した【魔導獣】のデッキレシピはこちらです。
【メインデッキ】(45枚)
◆ モンスター(20枚)
- 《魔導獣 マスターケルベロス》3
- 《魔導獣 キングジャッカル》2
- 《魔導獣 ガルーダ》1
- 《魔導獣 バジリスク》2
- 《魔導獣 メデューサ》2
- 《魔導獣 ジャッカル》3
- 《マジカル・アブダクター》3
- 《ペンデュラムーチョ》1
- 《王立魔法図書館》3
◆ 魔法(23枚)
- 《魔導加速》3
- 《ペンデュラム・パラドックス》2
- 《デュエリスト・アドベント》2
- 《魔法都市エンディミオン》2
- 《テラ・フォーミング》1
- 《トゥーン・ワールド》1
- 《トゥーンのもくじ》3
- 《魔力掌握》3
- 《揺れる眼差し》3
- 《ワン・フォー・ワン》1
- 《ツインツイスター》2
◆ 罠(2枚)
- 《魔導変換》1
- 《臨時収入》1
【エクストラデッキ】(0枚)
- なし
【デッキレシピ紹介!】明日発売『エクストリーム・フォース』に収録されている『魔導獣(マジックビースト)』のデッキレシピを紹介!魔力カウンターを使って強力な展開だ!商品HPはこちら>https://t.co/4nyxsGCaAa #VRAINS pic.twitter.com/CRtEYDSOZX
— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) October 13, 2017
【魔導獣】サンプルデッキレシピ解説
それでは、この【魔導獣】公式デッキレシピの解説をしていきます。
構築としては文字通り、【魔導獣】をメインに「魔導獣」と相性の良いカードを取り入れた「純構築」のデッキタイプになっています。
新弾のテーマということもあってか、「エクストリーム・フォース」に収録されている「魔導獣」関連カードはすべて採用されています。
さすがに《魔導獣 ケルベロス》は使っていない模様です。
早速ですが、どのように展開していくのか詳しく見ていきましょう。
【魔導獣】の回し方・展開
【魔導獣】の回し方を紹介する前に、簡単に「魔導獣」カードを紹介していきます。
◆ 「魔導獣」モンスター
- 《魔導獣 マスターケルベロス》
…反対側のペンデュラムゾーンが空いている時、自身を破壊しレベル7以下の「魔導獣」をサーチ(ペンデュラム効果)。魔法カードが発動される度に自身に魔力カウンターを2つ置く。魔力カウンター4つ以上の時に効果破壊耐性、魔力カウンター4つをコストに相手モンスターを除外しその元々の攻撃力分自己強化。 - 《魔導獣 キングジャッカル》
…反対側のペンデュラムゾーンが空いている時、自身を破壊しEXデッキから「魔導獣」Pモンスターを特殊召喚(ペンデュラム効果)。魔法カードが発動される度に自身に魔力カウンターを2つ置く。魔力カウンター2つ取り除き、相手のモンスター効果発動無効・破壊 - 《魔導獣 ガルーダ》
…反対側のペンデュラムゾーンが空いている時、自身を破壊し魔法・罠カード1枚破壊(ペンデュラム効果)。相手モンスターの召喚・特殊召喚成功時、魔力カウンター3つ除き、特殊召喚して相手モンスターをバウンス。+魔法カードが発動される度に、魔力カウンター1つ置く。自分・相手が魔法を発動するたびに、魔力カウンター1つ置く。 - 《魔導獣 バジリスク》
…反対側のペンデュラムゾーンが空いている時、自身を破壊しEXデッキの魔法使い族Pモンスターデッキに戻し1ドロー(ペンデュラム効果)。自分・相手が魔法を発動するたびに、魔力カウンター1つ置く。魔力カウンター3つ取り除き、Pゾーン・EXデッキの「魔導獣」カード回収。 - 《魔導獣 メデューサ》
…反対側のペンデュラムゾーンが空いている時、自身を破壊し墓地の魔力カウンターが置けるモンスターを蘇生(ペンデュラム効果)。魔法カードが発動される度に自身に魔力カウンターを1つ置く。自分・相手バトルフェイズに、魔力カウンター2つ取り除き、モンスター1体の攻守半減。 - 《魔導獣 ジャッカル》
…反対側のペンデュラムゾーンが空いている時、自身を破壊しフィールドのカードに魔力カウンターを1つ置く(ペンデュラム効果)。魔法カードが発動される度に自身に魔力カウンターを1つ置く。魔力カウンター3つと自身をリリースすることで同名以外の「魔導獣」効果モンスター1体をリクルート。
◆ 「魔導獣」関連カード
- 《魔導加速》
…デッキトップ2枚をコストに、魔力カウンターを2つまで置く。相手に破壊された場合に魔力カウンターを置く事ができるモンスター1体をデッキから特殊召喚し、そのモンスターに魔力カウンターを2つまで置く。 - 《魔導変換》
…相手モンスターがモンスター効果を発動する度に魔力カウンターを置く。魔力カウンターが6つ以上置かれている自身を墓地へ送ることで、デッキから魔法カード1枚をサーチ。
主な動きとしては魔力カウンターを貯めていき、各々の効果を駆使して戦っていくスタイルをとります。
魔法カードを発動する際に乗せることができる魔力カウンターの数は、下級「魔導獣」モンスターの場合1つ、上級以上の「魔導獣」モンスターは2つです。
「魔導獣」モンスターは、複数体並べておくことで容易に魔力カウンターのコストを確保することができます。
発動する魔法カードは自分の魔法だけでなく相手の魔法でもいいので、展開に魔法カードを使うデッキに対しては発動するのを躊躇させる手段にもなりそうですね。
展開の要になってくるのは《魔導獣 ジャッカル》《魔導獣 キングジャッカル》《魔導獣 マスターケルベロス》です。
《魔導獣 ジャッカル》は魔力カウンターを3つ消費することで「魔導獣」モンスターをリクルートすることができます。
もちろんこの効果で最上級モンスターである《魔導獣 マスターケルベロス》も特殊召喚可能です。
容易に《魔導獣 マスターケルベロス》を特殊召喚する手段として《魔導獣 キングジャッカル》を使用したコンボの一例を紹介します。
◆ 手札に《魔導獣 マスターケルベロス》からの展開例
- ①:ペンデュラムゾーンに《魔導獣 マスターケルベロス》を発動。自身を破壊して《魔導獣 キングジャッカル》をサーチ。
- ②:ペンデュラムゾーンに《魔導獣 キングジャッカル》を発動。自身を破壊してEXデッキから《魔導獣 マスターケルベロス》を特殊召喚。
これにより実質《魔導獣 マスターケルベロス》1枚で自身を特殊召喚する流れができます。
魔力カウンターを貯める
【魔導獣】の大きな特徴として、魔力カウンターを駆使して戦うという点が挙げられます。
そのため魔力カウンターを貯めることができるカードが必要になってきます。
「魔導獣」は当然魔力カウンターを乗せることができますが、それ以外に採用されている魔力カウンターを貯めるカードを紹介します。
◆ モンスター
- 《マジカル・アブダクター》
- 《王立魔法図書館》
◆ 魔法カード
- 《魔法都市エンディミオン》
◆ 罠カード
- 《臨時収入》
なかでも《魔法都市エンディミオン》は、「魔導獣」モンスター同様、魔法カードを発動するだけで魔力カウンターを補えるので、魔力カウンターを駆使するデッキでは採用が優先されます。
また、「魔導獣」の共通効果として、魔法カードを発動する度に魔力カウンターを乗せることができます。
そのため、同名カードをサーチできる《トゥーンのもくじ》や、魔力カウンターを補充できる《魔力掌握》を使うことで、能動的に貯めていく戦法がとられています。
エクストラデッキは?
こちらの【魔導獣】のサンプルデッキレシピでは、エクストラデッキの採用がありません。
せっかくのペンデュラムテーマなので、《EMオッドアイズ・シンクロン》などと組み合わせて《爆竜剣士イグニスターP》や《覇王眷竜クリアウィング》のシンクロ召喚を狙ってみるのも面白いかと思います。
《EMオッドアイズ・シンクロン》は「シンクロン」モンスターなので《調律》でサーチすることもでき、魔力カウンターの補充にもつながります。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、【魔導獣】の大会優勝デッキについて解説しました。
必要以上に貯めることをせず、ほどよく魔力カウンターを使っていく構築でしたね。
ペンデュラムテーマでありながら「魔導獣」はなかなかペンデュラム召喚しないですね。
引き続き「魔導獣」「環境情報」について記事にしていきます。
それでは、またお会いしましょう。
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