遊戯王の環境情報です。新制限・新マスタールールが適用された2017年7月の大会環境で使われる「環境デッキ」をまとめたページです。
遊戯王OCG環境において、「一番強いデッキ」はどのデッキなのでしょうか。
以前、ストラクチャーデッキ3箱やパックで作れる「安くて強いデッキ」をまとめました。
ただ、ある程度ルールやカード効果を覚えていくと、「強いデッキを作りたい!」と思ってきますよね。
そこで今回は、実際に大会環境で使われる「環境デッキ」をまとめていきたいと思います。
大会に入賞したデッキの比率から、「環境デッキランキング」を作成しました。
それぞれのデッキの特徴、対策などを簡単に解説していきます。
もくじ
スポンサーリンク
環境デッキとは
「環境デッキ」とは一体どのようなデッキなのでしょうか。
一般的に、大会で優勝・入賞できるデッキが「強いデッキ」と言われ、これらのデッキは「環境デッキ」と呼ばれます。
「環境デッキ」は、別名「ガチデッキ」「大会デッキ」とも呼ばれ、簡単に言うなら「楽しさ・面白さ」より「強さ」を重視したデッキです。
そして「環境デッキ」は、その時期の禁止制限カードやカードプールによって常に変化していきます。
時期によっては、1つのデッキのみが活躍できる「一強」環境であったり、複数のデッキが凌ぎを削る「群雄割拠」環境もあります。
対義語は、「ファンデッキ」になると思います。
さて、「2017年7月〜9月」のリミットレギュレーションでは、どのデッキが環境デッキとなるのでしょうか。
【2017年7~9月】環境デッキランキング
2017年7月〜9月の環境デッキランキングの使用数ベスト10のテーマを紹介していきます。
「遊戯王☆カード検索」の大会入賞デッキタイプの使用数でランキングを作成しました。( )内はデッキ使用数です。
【2017年7月】環境デッキランキング
- 1位:魔導真竜召喚獣(49)
- 2位:恐竜真竜竜星(45)
- 3位:ABC(30)
- 4位:恐竜竜星(27)
- 5位:命削り真竜(10)
- 6位:真竜召喚獣(9)
- 7位:メタルセフィラ真竜(8)
- 8位:インフェルノイド(5)
- 8位:トリックスター(5)
- 8位:EM魔術師(5)
使用数で比べると、【魔導真竜召喚獣】【恐竜真竜竜星】【ABC】【恐竜竜星】の4デッキのシェアが群を抜いています。
それぞれのテーマの特徴・デッキレシピ・対策などを簡単に解説していきます。
1位:【魔導真竜召喚獣】
【魔導真竜召喚獣】は、【真竜召喚獣】に「魔導」のギミックを加えたデッキです。
基本の動きとしては、「真竜」の《ドラゴニックD》《真竜剣皇マスターP》《真竜拳士ダイナマイトK》と「召喚獣」の《召喚士アレイスター》《召喚魔術》で戦います。
そして、ドローギミックとして《魔導書士バテル》《ルドラの魔導書》《グリモの魔導書》を使い、ドロー・デッキ圧縮を行っていきます。
《ルドラの魔導書》は《魔導書士バテル》《召喚士アレイスター》の2体に使用できますので、多少シナジーがあるようです。
【魔導真竜召喚獣】の大会優勝デッキや動かし方は、こちらのページで解説しています。
→【環境】『魔導真竜召喚獣』大会優勝デッキレシピ・回し方を解説!
【魔導真竜召喚獣】を組むなら、「魔導」カードが重要となります。
2位:【恐竜真竜竜星】
【恐竜真竜竜星】は、【恐竜竜星】デッキに「真竜皇」を採用したデッキです。
《真竜剣皇マスターP》は採用せず、《真竜皇リトスアジムD》を採用しているため、区別して【恐竜真竜皇竜星】と呼ばれることもあります。
【恐竜】デッキの要的モンスターである《魂喰いオヴィラプター》で《幻創のミセラサウルス》をサーチし、《幻創のミセラサウルス》の効果で《ジュラック・アウロ》をリクルートすることで、《源竜星-ボウテンコウ》が容易にシンクロ召喚できます。
また、《真竜皇リトスアジムD》で《プチラノドン》《ベビケラサウルス》を破壊し、一気に恐竜族を並べることができます。
最近は、除外されると特殊召喚できる《ジャイアント・レックス》や、それをサポートする《封印の黄金櫃》を採用する型もあるようです。
【恐竜真竜竜星】の大会優勝デッキや動かし方は、こちらのページで解説しています。
→【環境】『恐竜真竜皇竜星』デッキ大会優勝!デッキレシピ・回し方を解説!
【恐竜真竜竜星】を組むなら、「ストラクチャーデッキR 恐獣の鼓動」がおすすめです。「恐竜」パーツが多数収録されています。
これに、《真竜皇リトスアジムD》《ジュラック・アウロ》《源竜星-ボウテンコウ》などを加えれば、【恐竜真竜竜星】が完成します。
3位:【ABC】
【ABC】は、《ABC-ドラゴン・バスター》を中心とする光属性・機械族のユニオンテーマです。
2017年7月のリミットレギュレーションで《ユニオン格納庫》が準制限カードになり、「ABC」モンスターのリンク召喚との相性の良さも相まって、見事環境入りを果たしました。
《ABC-ドラゴン・バスター》は、フィールド・墓地の《A-アサルト・コア》《B-バスター・ドレイク》《C-クラッシュ・ワイバーン》を除外することで融合召喚でき、フィールドカードを破壊できる誘発即時効果と相手ターンに分離する効果を持っています。
【ABC】の大会優勝デッキや動かし方は、こちらのページで解説しています。
→【環境】『ABC』デッキ大会優勝!デッキレシピ・回し方を解説!
【ABC】デッキを組むなら、「ストラクチャーデッキ 海馬瀬人」がおすすめです。ストラク3つで【ABC】デッキが作れます。
4位:【恐竜竜星】
【恐竜竜星】は、「恐竜」と「竜星」を組み合わせた混合デッキです。
【恐竜真竜竜星】と同様、《魂喰いオヴィラプター》から《源竜星-ボウテンコウ》をシンクロ召喚するギミックを活用します。
《真竜皇リトスアジムD》を採用していない枠を、《フォトン・スラッシャー》や罠カードに当てており、《源竜星-ボウテンコウ》の召喚確率を上げつつ、守りを厚くしているのが特徴です。
【恐竜竜星】の大会優勝デッキや動かし方は、こちらのページで解説しています。
→【環境】『恐竜竜星』大会優勝!デッキレシピ・回し方を解説!
【恐竜竜星】を組むなら、【恐竜真竜竜星】同様「ストラクチャーデッキR 恐獣の鼓動」がおすすめです。
5位:【命削り真竜】
【命削り真竜】は、「真竜」に《命削りの宝札》を採用したデッキです。
2017年7月のリミットレギュレーションで、《真竜剣皇マスターP》《ドラゴニックD》が制限カード、《命削りの宝札》が準制限になったにも関わらず、環境デッキ入りを果たしています。
これらのカードが規制された枠に、「真竜」罠をフル投入し、《スキルドレイン》を採用するのが今の流行りなようです。
相手の展開を《スキルドレイン》で一気に封じ、「真竜」の高い攻撃力と「真竜」魔法・罠の除去効果で戦っていきます。
また、《命削りの宝札》に加えて、《強欲で謙虚な壺》《強欲で貪欲な壺》のドローソースを大量に採用しているのも特徴です。
《命削りの宝札》はこちらです。
6位:【真竜召喚獣】
【真竜召喚獣】は、「真竜」と「召喚獣」の混合デッキです。
【魔導真竜召喚獣】から《魔導書士バテル》を抜いただけで、《ルドラの魔導書》《グリモの魔導書》は採用するこもあり、構築はほとんど変わりません。
「召喚獣」は、「デュエリストパック フュージョン・エンフォーサーズ」に収録されています。
7位:【メタルセフィラ真竜】
【メタルセフィラ真竜】は、「メタルフォーゼ」と「真竜」の混合デッキ【メタル真竜】に、さらに「セフィラ」を加えたデッキです。
《メルフォーゼ・コンビネーション》は永続罠なため、「真竜」のアドバンス召喚のリリースに使え、《メルフォーゼ・コンビネーション》が墓地に送られることで「メタルフォーゼ」がサーチできます。
また、《メルフォーゼ・コンビネーション》は「メタルフォーゼ」Pモンスターの共通効果でサーチできます。
そして「セフィラ」は、「メタルフォーゼ」Pモンスターの共通効果で破壊することで効果が発動でき、「メタルフォーゼ」同様Pモンスターなため、ペンデュラム召喚が狙いやすくなります。
「セフィラ」には優秀なカウンター罠があり、他の【真竜】デッキよりも守りが固くなっています。
【メタルセフィラ真竜】の大会優勝デッキや動かし方は、こちらのページで解説しています。
→【環境】『メタルセフィラ真竜』デッキ:大会優勝デッキレシピ・回し方を解説!
「メタルフォーゼ」「セフィラ」を揃えるなら、シングル買いがおすすめです。
8位:【インフェルノイド】
【インフェルノイド】は、自己蘇生を得意とする炎属性・悪魔族のデッキです。
墓地の「インフェルノイド」を除外することで自己蘇生する共通効果を持っており、《隣の芝刈り》《名推理》《モンスターゲート》《煉獄の虚夢》で墓地を大量に肥やし戦います。
ただ、《隣の芝刈り》やこれをサーチする《左腕の代償》が《灰流うらら》に非常に弱く、大会環境では苦戦している印象です。
最近では、あえて《隣の芝刈り》を採用しない型や、《灰流うらら》などのモンスター効果を封じるために《炎王獣ガネーシャ》や《天岩戸》を採用する型も見られます。
【インフェルノイド】の大会優勝デッキや動かし方は、こちらのページで解説しています。
→【4月環境】「インフェルノイドデッキ」デッキレシピ・回し方・デッキ構築を解説!
【インフェルノイド】デッキを組むなら、シングル買いがおすすめです。
8位:【トリックスター】
【トリックスター】は、バーンダメージを得意とする光属性・天使族のデッキです。
アニメ「遊戯王VRAINS(ヴレインズ)」の財前葵(ざいぜんあおい)が使用し、毒花とアイドルをモチーフとしています。
2017年4月の「コード・オブ・ザ・デュエリスト」で登場したばかりにも関わらず、世界大会選考会で日本代表に選ばれるなど素晴らしい成果を残しています。
ビートダウン+バーンでダメージを与えつつ、先行全ハンデス・先行ワンキル(1kill)のコンボも狙える凶悪なデッキです。
今後アニメが続くにつれさらなる強化が期待される、注目のテーマです。
【トリックスター】の大会優勝デッキや動かし方は、こちらのページで解説しています。
→【4月環境】『トリックスター』日本代表(西日本選考)デッキレシピ・回し方を解説!
「トリックスター」は、「コード・オブ・ザ・デュエリスト」に収録されています。《ファイアウォール・ドラゴン》も当たります。
8位:【EM魔術師】
【EM魔術師】は、「EM(エンタメイト)」と「魔術師」の混合デッキです。
以前の環境デッキ【EMEm(エムエム)】【Em竜剣士】の意志を継いだペンデュラム系デッキと言えます。
「新マスタールール」によりペンデュラム系は大幅な弱体化を受けましたが、「ストラクチャーデッキ ペンデュラム・エボリューション」の新規「魔術師」Pモンスターをうまく活用し、環境入りを果たしかけています。
最近登場したばかりで、今後どのように環境に影響を与えていくのか注目のデッキです。
【EM魔術師】の大会優勝デッキや動かし方は、こちらのページで解説しています。
→【環境】『EM魔術師』デッキ:大会優勝デッキレシピ・回し方を解説!
「魔術師」パーツは、「ストラクチャーデッキ ペンデュラム・エボリューション」でほとんど揃えられます。
スポンサーリンク
【2017年4~6月】環境デッキランキング
2017年4月〜7月の環境デッキランキングの使用数ベスト10のデッキはこちらです。
各混合デッキのデッキレシピ・回し方は、別ページにて個別に解説しています。
- 1位:【命削り真竜】(75)
- 2位:【恐竜真竜】(74)
- 3位:【十二獣真竜】(60)
- 4位:【十二獣】(39)
- 5位:【真竜メタルKozmo】(38)
- 6位:【真竜】(24)
- 7位:【恐竜竜星】(23)
- 8位:【真竜召喚獣】(19)
- 8位:【WW魔導真竜】(19)
ランキングのほとんどのデッキが混合デッキになっています。
実際に大会で使用されるデッキは、このような混合デッキになっていることが多いようです。
採用されているデッキパーツは、「真竜」が圧倒的に多いようですね。
【2017年4~6月】環境テーマランキング
2017年4月〜6月の環境デッキテーマランキングの使用数ベスト7のテーマを紹介していきます。
「遊戯王☆カード検索」の大会入賞デッキタイプの使用数でランキングを作成しています。( )内はデッキ使用数です。
- 1位:「真竜」(109)
- 2位:「恐竜族」(107)
- 3位:「十二獣」(99)
- 4位:「Kozmo」(48)
- 5位:「召喚獣」(19)
- 5位:「魔導」(19)
- 7位:「インフェルノイド」(11)
それぞれのテーマの特徴・デッキレシピ・対策などを簡単に解説していきます。
1位:「真竜」
環境デッキテーマ使用数1位は、「真竜(しんりゅう)」です。
フィールド魔法《ドラゴニックD》による能動的破壊と、《真竜剣皇マスターP》による効果耐性・展開妨害が強みです。
アドバンス召喚を主軸としており、特殊召喚封じが通用しないのが特徴です。
また、《ドラゴニックD》は手札・フィールドの自分カードを破壊できるため、破壊されることで効果が発動するカードと相性が良いです。
大会環境では、以下のような様々な混合デッキが活躍してます。
- 【恐竜真竜】:「真竜」+「恐竜族」
- 【命削り真竜】:「真竜」+《命削りの宝札》
- 【真竜Kozmo】:「真竜」+「Kozmo」
- 【真竜メタルKozmo】:【真竜Kozmo】+「メタルフォーゼ」
- 【真竜WW】:「真竜」+「WW」
- 【真竜召喚獣WW】:【真竜WW】+「召喚獣」
- 【真竜召喚獣】:「真竜」+「召喚獣」
- 【十二獣真竜】:「真竜」+「十二獣」
混合デッキの数からも、現環境で最も強いデッキテーマと言えるでしょう。
大会で優勝した「真竜」のデッキレシピはそれぞれ解説しています。
- 【真竜】デッキ(純構築):大会優勝デッキレシピ・回し方
- 【十二獣真竜】デッキ:大会優勝デッキレシピの構築・回し方
- 【真竜Kozmo】デッキ:大会優勝デッキレシピ・回し方
- 【真竜メタルKozmo】デッキ:大会優勝デッキレシピ・回し方
- 【命削り真竜】デッキ:大会優勝デッキレシピ・回し方
- 【召喚獣真竜WW】デッキ:大会優勝デッキレシピ・回し方
- 【真竜召喚獣】デッキ:大会優勝デッキレシピ・回し方
- 【真竜恐竜(恐竜真竜)】デッキ:大会優勝デッキレシピ・回し方
- 【真竜】デッキレシピ:大会優勝・入賞デッキまとめ
「真竜」のカード効果・回し方・相性の良いカード・デッキレシピなどは、それぞれまとめています。
2位:「恐竜」
環境デッキテーマ使用数2位は、「恐竜」です。
相手の展開を妨害する攻撃力3300《究極電導恐獣》を切り札に、破壊されることで効果が発動できる《プチラノドン》《ベビケラサウルス》を活用し展開していきます。
大会環境では、「真竜」と組み合わせた【真竜恐竜】、「竜星」と組み合わせた【恐竜竜星】が活躍しています。
大会で優勝した「恐竜族」のデッキレシピはそれぞれ解説しています。
「恐竜族」の回し方・相性の良いカード・デッキレシピなどは、それぞれまとめています。
3位:「Kozmo」
環境デッキテーマ使用数3位は、「Kozmo(コズモ)」です。
除外することで手札の「Kozmo」を特殊召喚できる「サイキック族Kozmo」と、破壊されるとデッキから「Kozmo」を特殊召喚できる「機械族Kozmo」を組み合わせて戦います。
自分・相手ターン問わず動くことができるトリッキーなデッキです。
「機械族Kozmo」は破壊されると効果が発動できますので、能動的にカードを破壊できると相性が良いです。
大会環境では、「真竜」と組み合わせた【真竜Kozmo】、さらに「メタルフォーゼ」を加えた【真竜メタルKozmo】が活躍しています。
大会で優勝した「Kozmo」のデッキレシピはそれぞれ解説しています。
4位:「十二獣」
環境デッキテーマ使用数4位は、「十二獣(じゅうにしし)」です。
レベル4・獣戦士族で統一されたテーマで、1枚でのエクシーズ召喚を得意としています。
前環境(2017年1月〜3月)で圧倒的使用率を誇り、キーカードである3枚が大きく規制されています。
現環境では、環境トップである「真竜」を徹底的に対策した【永続十二獣】と、「真竜」との混合デッキ【十二獣真竜】が活躍しています。
大会で優勝した「十二獣」のデッキレシピはそれぞれ解説しています。
「十二獣」と相性の良いカードはこちらにまとめています。
5位:「召喚獣」
環境デッキテーマ使用数5位は、「召喚獣(しょうかんじゅう)」です。
《召喚師アレイスター》を中心とした融合テーマで、各属性の融合モンスターを駆使し戦います。
大会環境では、「真竜」と組み合わせた【真竜召喚獣】、そしてさらに「WW」を加えた【WW真竜召喚獣】が活躍しています。
その他、「AF(アーティファクト)」「トリックスター」「魔導」とも相性が良く、【AFトリックスター魔導WW召喚獣(SWATI)】と言う超混合デッキも登場しています。
大会で優勝した「召喚獣」のデッキレシピはそれぞれ解説しています。
- 【真竜召喚獣】デッキ:新ルール大会優勝デッキレシピと回し方
- 【WW真竜召喚獣】デッキ:新ルール大会優勝デッキレシピ・回し方
- 【AFトリックスター魔導WW召喚獣(SWATI)】デッキ:大会優勝デッキレシピ・回し方
- 【召喚獣】デッキレシピ:大会優勝・入賞デッキまとめ
「召喚獣」と相性の良いカードはこちらにまとめています。
6位:「魔導」
環境デッキテーマ使用数5位は、「魔導(まどう)」です。
《魔導書士バテル》《ルドラの魔導書》を中心としたテーマで、サーチ力・ドロー力に優れています。
以前は【征竜】【魔導】環境の一角として環境に君臨していましたが、《魔導書の神判》が禁止カードに指定され、現在はドローギミックとして利用されています。
大会環境では、「真竜」と組み合わせた【魔導真竜】、さらに「WW」を加えた【WW魔導真竜】が活躍しています。
特に、【WW魔導真竜】は最近入賞が相次いでおり、環境に大きな影響を与えています。
大会で優勝した「魔導」のデッキレシピはそれぞれ解説しています。
7位:「インフェルノイド」
環境デッキテーマ使用数7位は、「インフェルノイド」です。
墓地の「インフェルノイド」を除外することで、手札・墓地から特殊召喚できるテーマです。
《名推理》《モンスターゲート》などを使い、墓地を肥やし、墓地から一気に展開することができます。
現環境では、《隣の芝刈り》を採用した【芝刈りノイド】が大会で活躍してます。
ただ、上位のデッキに比べると使用数は少なめです。
大会で優勝した「インフェルノイド」のデッキレシピはそれぞれ解説しています。
「インフェルノイド」の回し方は、こちらで解説しています。
【2017年4~6月】その他:大会優勝・入賞デッキ
その他、大会優勝・入賞したデッキは別ページで紹介しています。
環境デッキと言われるデッキテーマ以外にも、このようなデッキが大会で結果を残しています。
それぞれのページでデッキレシピ・回し方を解説しています。
◆ その他大会優勝デッキ
- 【ブロック十二獣】
- 【十二獣時械神真竜】
- 【AFトリックスター魔導WW召喚獣】
- 【トワイライトロード】
- 【捕食剛鬼トワイライトロード】
- 【星杯】
- 【代行星杯】
- 【トリックスター】
- 【光天使トリックスター】
- 【芝刈りDDD】
- 【不知火】
- 【WW魔導】
- 【幻奏】
- 【HEROインフェルニティ】
- 【影霊衣】
- 【恐竜ソイル】
- 【青眼】
- 【幻煌龍】
【2017年4月】「リミットレギュレーション」「リンク召喚」の影響
「リミットレギュレーション」の影響
2017年4月の「リミットレギュレーション」で規制されたカードはこちらです。
【新禁止】
- 《The tyrant NEPTUNE》
- 《十二獣ドランシア》
- 《十二獣の会局》
【新制限】
- 《黒き森のウィッチ》
- 《十二獣モルモラット》
- 《BF-朧影のゴウフウ》
- 《妨げられた壊獣の眠り》
【新準制限】
- 《E・HEROエアーマン》
- 《終末の騎士》
- 《妖精伝姫-シラユキ》
- 《ゴヨウガーディアン》
- 《爆竜剣士イグニスターP》
- 《氷結界の龍ブリューナク》
- 《炎舞-「天キ」》
- 《洗脳-ブレイン・コントロール》
【制限解除】
- 《アーティファクト -モラルタ》
- 《聖なる魔術師》
- 《DDラミア》
まず、「十二獣」が大幅に弱体化しました。
《十二獣の会局》《十二獣ドランシア》が禁止カードに、《十二獣モルモラット》が制限カードになったためです。
一時壊滅状態となった「十二獣」ですが、現在はメタカードを大量に積んだ【永続十二獣】【十二獣真竜】として息を吹き返しています。
また、「壊獣」出張が激減しました。
これは、《妨げられた壊獣の眠り》が制限になった影響です。
これにより、《真竜剣皇マスターP》がさらに突破しにくくなり、相対的に「真竜」が強化されています。
「新マスタールール」「リンク召喚」の影響
2017年3月25日に、「新マスタールール」「リンク召喚」が施行されました。
エクストラデッキから特殊召喚できるモンスター数に制限ができ、Pゾーンが魔法&罠ゾーンと統合されました。
これにより、エクストラデッキに依存しない「真竜」「Kozmo」「インフェルノイド」が相対的に強化されています。
一方、「召喚獣」「魔術師」「メタルフォーゼ」は大幅に弱体化しています。
「新マスタールール」適用後の環境デッキについては、こちらの記事でまとめました。
→【新環境】『新マスタールール』で使える大会デッキテーマまとめ
→【新制限 新ルール】大会優勝・入賞デッキレシピまとめ【2017年4月〜】
【2017年1~3月】環境デッキランキング
2017年1月〜3月の環境デッキランキングの使用数ベスト7のデッキを紹介していきます。
「遊戯王☆カード検索」の大会入賞デッキタイプの使用数でランキングを作成しています。( )内はデッキ使用数です。
- 1位:【十二獣】 (208)
- 2位:【真竜】 (76)
- 3位:【インフェルノイド】 (37)
- 4位:【召喚獣】(35)
- 5位:【メタルフォーゼ】 (22)
- 6位:【魔術師】 (19)
- 7位:【Kozmo】 (11)
それぞれのデッキの特徴・デッキレシピ・対策などを簡単に解説していきます。
1位: 十二獣(じゅうにしし)
「レイジングテンペスト」で登場した地属性・レベル4・獣戦士族で統一されたテーマです。
Xモンスターは、「十二獣」の上に重ねてエクシーズ召喚できるという共通の効果を持ちます。
中でも《十二獣モルモラット》が非常に強力で、このカード1枚から獣戦士族サーチ、ランク4を作りつつ、《十二獣ドランシア》(フリーチェーン破壊効果)が立てられます。
また、《十二獣の会局》というカードを使えば、召喚権を使うことなく、上記の展開を行うことができます。
純構築も強いですが、その他テーマに出張することも可能であり、後ほど紹介する6つのデッキ全てに混合デッキが存在します。
【十二獣真竜】【十二獣ノイド】【十二獣メタル】【十二獣魔術師】【十二獣Kozmo】「十二獣壊獣」など
現環境の最強テーマであり、「十二獣を入れて弱くなるデッキがない」とまで言われています。
大会に参加するならば、必ず押さえておかなければいけないテーマです。
特殊召喚・X召喚が多いため、対策カードとしては《増殖するG》《飛翔するG》《次元障壁》などが有効です。
大会環境での「十二獣」のデッキレシピについては、こちらで詳しく解説しています。
入賞数の多い「十二獣壊獣」のデッキレシピについては、こちらで詳しく解説しています。
「十二獣」についての記事
2位: 真竜 (しんりゅう)
「マキシマムクライシス」で本格始動した高レベル幻竜族のテーマです。
アドバンス召喚の「アドバンス真竜」と、特殊召喚できる「真竜皇」の2つの「真竜」が存在します。
「アドバンス真竜」は永続魔法・永続罠をリリースしアドバンス召喚することができ、「真竜」永続魔法・永続罠はアドバンス召喚権を増やす効果、墓地に送られるとカードを破壊する効果を持ちます。
特に《真竜剣皇マスターP》が強力で、リリースしたカードの種類の効果を受けず、相手カードを好きなタイミングで破壊することができます。
一方、「真竜皇」はモンスターを2体破壊することで、手札から特殊召喚でき、破壊されると効果が発動できます。
「真竜」も「十二獣」同様出張させることが可能で、【真竜メタル】【真竜Kozmo】というデッキも存在します。
現在、2番目の使用数が多いテーマで、動きがわからない状態ではほとんど勝てません。
こちらも、大会に出る上では抑えておきたいテーマです。
対策カードですが、特殊召喚が少ないためほとんどのデッキに刺さる《増殖するG》が効きません。
その他、これといったメタカードが存在せず、対策が難しいテーマです。
相手にした場合は、キーカードである《ドラゴニックD》を徹底的に破壊しにいきましょう。
大会環境での「真竜」のデッキレシピについては、こちらで詳しく解説しています。
「真竜」についての記事
3位: インフェルノイド
「ザ・シークレットレボリューション」でカテゴリ化した炎属性悪魔族のテーマです。
ほとんどが特殊召喚モンスターであり、墓地の「インフィルノイド」を除外することで、墓地から特殊召喚できる共通効果を持ちます。
墓地がアドとなっており、いかに墓地を肥やすかがカギとなります。
墓地肥やしとしては、《名推理》《モンスターゲート》を使うことで、かなりのカードを墓地に送ることができます。
さらに「レイジングテンペスト」で登場した《隣の芝刈り》は、自身のデッキを60枚にすることでデッキを20枚まで削ることができます。
「インフェルノイド」は、この《隣の芝刈り》の影響でついに環境デッキに上り詰めました。
しかし、「マキシマムクライシス」で《灰流うらら》が登場し、《隣の芝刈り》が無効化されるようになったため、現在は息を潜めています。
対策カードとしては、《灰流うらら》《異次元グランド》が有名です。
大会環境での「インフェルノイド」のデッキレシピについては、こちらで詳しく解説しています。
→『インフェルノイド』デッキ:回し方・デッキ構築・デッキレシピを解説!
4位: 召喚獣 (しょうかんじゅう)
「フュージョンエンフォーサーズ」で登場した、融合モンスターのテーマです。
《召喚師アレイスター》は、召喚時《召喚魔術》という専用融合カードをサーチできます。
《召喚魔術》は、フィールド・墓地・相手墓地からモンスターを除外し融合召喚を行えます。
そして墓地の《召喚魔術》は、除外されている《召喚師アレイスター》を手札に戻す事で、デッキに戻ります。
このギミックを使う事で、毎ターン《召喚師アレイスター》を召喚し、融合召喚を繰り返す事ができるのです。
融合モンスターも強力なものが多く、《召喚獣メルカバー》は手札のカードを墓地に送る事で、その種類の効果を無効にでき、《召喚獣ライディーン》は「月の書」効果を持っています。
こちらも様々なデッキに出張でき、【WW召喚獣】【十二獣召喚獣】など様々なデッキタイプが存在します。
対策カードとしては、《召喚師アレイスター》を召喚させない、《召喚魔術》をサーチさせなければ良いので、《神の通告》《灰流うらら》などが有効です。
大会環境での「召喚獣」のデッキレシピについては、こちらで詳しく解説しています。
「召喚獣」についての記事
5位: メタルフォーゼ
「ザ・ダークイリュージョン」で登場した炎属性サイキック族のペンデュラムテーマです。
自分フィールドの表側カードを破壊し、「メタルフォーゼ」魔法・罠をサーチする共通P効果を持ちます。
また、融合も得意としており、専用融合《錬装融合》を使うことで、様々な状況に応じた融合モンスターを特殊召喚できます。
能動的にカードを破壊できるため、破壊されることで効果が発動できるカードと相性が良く、【真竜】【Kozmo】などと組み合わされます。
対策カードとしては、Pテーマであるため《魔封じの芳香》《王宮の勅命》《醒めない悪夢》などが有効です。
大会環境での「メタルフォーゼ」のデッキレシピについては、こちらで詳しく解説しています。
6位: 魔術師 (まじゅつし)
「ストラクチャーデッキ -ペンデュラム・エボリューション」で強化された魔法使い族ペンデュラムテーマです。
破壊されることで効果が発動する共通効果を持ち、またサーチ能力に非常に長けています。
例えば、《虹彩の魔術師》は破壊されると「ペンデュラムグラフ」カードをサーチでき、《星刻の魔術師》はX素材を取り除き、闇属性魔法使い族をサーチできます。
このように、Pスケールをすぐ揃えることができ、さらにエクシーズ・シンクロもフルに活用して戦います。
倒しても倒してもPスケールを揃えられ、逆転を許してしまう。
「ペンデュラム」の強さを最大限に使ったテーマだと思います。
対策カードとしては、「メタルフォーゼ」同様《魔封じの芳香》《王宮の勅命》《醒めない悪夢》が刺さります。
大会環境での「魔術師」のデッキレシピについては、こちらで詳しく解説しています。
「魔術師」についての記事
7位: Kozmo (コズモ)
「エクストラパック2016」で来日した、サイキック族・機械族の混合テーマです。
サイキック族「Kozmo」はフィールドから除外し、手札の「Kozmo」を特殊召喚でき、機械族「Kozmo」は破壊された時自身を除外し、デッキから「Kozmo」を特殊召喚できます。
そして、フィニッシャーである《Kozmo-ダーク・シミター》は、特殊召喚時相手モンスターを破壊できる、カード対象にならない3000打点です。
モンスターを倒そうとしても逃げられ、モンスターが飛び出てくる、トリッキーかつ強力なテーマです。
最近は純構築ではなく、「十二獣」「真竜」「メタルフォーゼ」と組み合わせて構築されることが多いです。
対策カードとしては、除外を封じる《カオス・ハンター》《王宮の鉄壁》が有名です。
大会環境での「Kozmo」のデッキレシピについては、こちらで詳しく解説しています。
スポンサーリンク
まとめ
いかがだったでしょうか。
環境デッキと呼ばれる「強いデッキ」をランキング形式で紹介しました。
それぞれ、デッキの特徴がはっきりしており、強み・弱みが存在します。
そして、それを補うよう「強いデッキ」同士を組み合わせるのが、現在の環境の特徴です。
皆さんの作ってみたい「強いデッキ」は見つかりましたでしょうか。
この記事が、皆さんのデッキ構築の役に立てば嬉しいです。
引き続き、遊戯王について記事にしていきます。
それではまたお会いしましょう。
「遊戯王」については、こちらもオススメです。
→【遊戯王】「安くて強いデッキ」とは?おすすめデッキまとめました!