今回は、「2017年に遊戯王カードの買取が中止になった理由」について解説します。
2017年にリンク召喚とエクストラモンスターゾーンが導入され、遊戯王カードのルールが大幅に変更されたことを、みなさんはご存知ですか?
その際、一部の遊戯王カードの価値が大暴落し、カードの買取は中止されました。
そして遊戯王カードをメインに扱っているショップは、閉店ラッシュが続きました。
そこで今回は、2017年に遊戯王カードが買取中止になった理由を解説します。
合わせて、2020年に導入される新ルールの考察も行います。
この記事を読めば、「なぜ遊戯王カードの価値が変動しやすいのか」がわかります。
「遊戯王カードってどうやったら高く買取してもらえるのかな?」そんな悩みを抱えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
2017年に遊戯王カードの買取が中止になった理由
そもそも、なぜ2017年の新ルールに伴って遊戯王カードの買取が中止になったのでしょうか?
その理由2つを紹介しますね。
多くの遊戯王カードの価値が下がったから
2017年に遊戯王カードの買取が中止になった理由1つ目は、多くの遊戯王カードの価値が下がったからです。
新ルールによって価値が上がったカードも中にはありましたが、高額カードの大半の価値が下がりました。
新ルール発表と同時に発売されるカードが何かわからないので、ユーザーは実質売り得の状態でした。
それら全てを受け入れてしまうとショップ側は大赤字になる可能性があるため、ショップは買取を中止しました。
どの遊戯王カードに価値が付くのかわからなかったから
2017年に遊戯王カードの買取が中止になった理由2つ目は、どの遊戯王カードに価値が付くのかわからなかったからです。
新ルール発表当初、いくつかの裁定例は出ていましたが、ユーザーが質問してすぐに回答が返ってくるシステムはありませんでした。
遊戯王では、新カードの発表によって、今まで無価値だったカードが急に100倍近い価格で取り引きされることもあります。
したがって、カード発表時点ではどのカードに価値が付くのか誰にもわからず、ショップ側も買取できませんでした。
これら2つが、2017年に遊戯王カードの買取が中止になった理由です。
では次に、2017年に導入された遊戯王の新ルールについて解説します。
2017年に導入された遊戯王の新ルールとは
次に、2017年に導入された遊戯王の新ルールについて、それぞれ解説します。
2017年に導入された遊戯王の新ルールは、次の2つです。
エクストラモンスターゾーン
2017年に導入された遊戯王の新ルール1つ目は、エクストラモンスターゾーンです。
エクストラモンスターゾーンの設置により、融合・シンクロ・エクシーズモンスターは1体までしか特殊召喚できなくなりました。
ただし、エクストラモンスターゾーンに矢印の付いているリンクモンスターを特殊召喚することで、矢印の向いている先であればそれぞれエクストラデッキのモンスターを特殊召喚できます。
リンクモンスターを展開しなければエクストラデッキのモンスターを展開できなくすることで、ゲームスピードを落とし、一方的なゲーム展開を防ぐことが狙いだろうと推測します。
リンクモンスター
2017年に導入された遊戯王の新ルール2つ目は、リンクモンスターです。
リンクモンスターは守備力を持たず、守備表示にならないというルールがあります。
またリンクモンスターの召喚条件は、「レベルを合わせるエクシーズ」「融合素材と融合カードを揃える融合」「チューナーと非チューナーを並べるシンクロ」の、どの召喚方法よりも緩い召喚条件で展開可能なものです。
効果モンスター2体以上を素材としてリンク召喚できる《デコード・トーカー》が最初のリンクモンスターです。
守備表示の概念が無くなることから、《月の書》《闇の護封剣》《皆既日食の書》といった相手を守備表示にできるカードの価値が大幅に下がりました。
新ルールによって当初は事実上使用不可能なカードも
新ルールでエクストラモンスターゾーンが設置され、展開に縛りが付いたことによって、実質的に使用不可能になったカードもあります。
例えば、《アルティマヤ・ツィオルキン》は、エクストラデッキのドラゴン族シンクロモンスターを特殊召喚できるカードですが、自身によってエクストラモンスターゾーンを埋めてしまうため、そのまま展開すると効果が発動できません。
また当時発売されたばかりの「20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE」に収録された《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》は、収録カードの中でもトップレアに近い価格でしたが、召喚条件がシンクロモンスター合計3体と、新ルールによってシンクロ召喚の難易度が跳ね上がり、100円程度で取り引きされるほど価値が暴落しました。
2020年 遊戯王の新ルールに関する考察
2020年4月より、マスタールールの一部ルール変更と、新たなルールであるラッシュデュエルが導入されます。
それぞれ2つの互換性に関して、まだ詳しい情報は発表されていないものの、2017年のルール変更時のようにカードの価格が暴落することはあるのでしょうか?
最後に、2020年 遊戯王の新ルールに関する考察を紹介します。
新ルールにより遊戯王カードの暴落はある?
マスタールールが変わったところで、以前のように遊戯王カードの価格が暴落するとは考えにくいです。
新マスタールールでは、融合・シンクロ・エクシーズモンスターがメインモンスターゾーンに展開できるようになり、デュエルの自由度が増します。
そのため、カードの価格が暴落するよりも、今まで使いにくかったカードが注目を浴びるチャンスの方が多くなるでしょう。
しかし、ペンデュラムテーマは暴落の可能性があります。
シンクロやエクシーズテーマが自由度の高い展開方法を得た一方、ペンデュラム召喚に関しては10期と変わらないままです。
現行のルールでも十分パワーのあるペンデュラム召喚ですが、他の展開方法を駆使するテーマに比べると、相対的に弱体化してしまうことにもなります。
価値が高まる遊戯王カードとは?
価値が高まる遊戯王カードは何かと言うと、2017年のルール改定により、特に価値が暴落したカード達でしょう。
前述した《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》や、《アルティマヤ・ツィオルキン》に加え、《ゴヨウ・ディフェンダー》や《バハムート・シャーク》など、2017年のルール変更によって価格が下がったカードの価値が、そのまま高騰することが予想されます。
まとめ:遊戯王のルールは定期的に変更され、カードの価値もその都度変動する
今回の記事では、2017年に遊戯王カードが買取中止になった理由を解説しましたが、いかがだったでしょうか。
合わせて、2020年に導入される新ルールの考察も行いました。
◆ 今回の記事で学んだこと
2017年に遊戯王カードの買取が中止になった理由
- 多くの遊戯王カードの価値が下がったから
- どの遊戯王カードに価値が付くのかわからなかったから
2017年に導入された遊戯王の新ルールとは
2020年 遊戯王の新ルールに関する考察
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- 新ルールにより遊戯王カードの暴落はない
- 2017年に価値の落ちたカードは、今回価値が上がるだろう
遊戯王は制限改定に加え、アニメが切り替わるごとにルールが大きく変更されるカードゲームです。
2020年のルール変更により、新規ユーザーが増えて、プレイヤー人口が増えることを期待しましょう。