「WW(ウィンド・ウィッチ)」は、アニメ遊戯王ARC-V(アークファイブ)でリンが使用する風属性・機械族のシンクロテーマです。
《WW-アイス・ベル》1体で召喚権を使用することなく《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》をシンクロ召喚でき、大会環境でも使われる出張ギミックとして有名です。
今回は、新制限を適用した大会で優勝した純構築の【WW】デッキの大会優勝デッキレシピと、その回し方・動き方を解説・考察していきます。
【WW】を作ろうと考えている方は、ぜひデッキ構築の参考にしてください。
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大会優勝デッキレシピ
実際に大会で優勝した【WW】のデッキレシピを見ていきましょう。
【メインデッキ】(40枚)
◆ モンスター(31枚)
- 《WW-アイス・ベル》2
- 《WW-グラス・ベル》3
- 《WW-スノウ・ベル》2
- 《SRタケトンボーグ》3
- 《SR赤目のダイス》1
- 《怪粉懐獣ガダーラ》3
- 《ライオウ》3
- 《ドロール&ロックバード》3
- 《幽鬼うさぎ》3
- 《灰流うらら》3
- 《増殖するG》2
- 《BF-朧影のゴウフウ》1
- 《ダンディライオン》1
◆ 魔法(7枚)
- 《サイクロン》3
- 《スケープ・ゴート》3
- 《ハーピィの羽箒》1
- 《貪欲な壺》1
◆ 罠(2枚)
- 《神の宣告》1
- 《神の警告》1
【エクストラデッキ】(15枚)
- 《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》2
- 《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》1
- 《WW-ウィンター・ベル》1
- 《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》1
- 《コード・トーカー》1
- 《リンクリボー》2
- 《ミセス・レディエント》1
- 《プロキシー・ドラゴン》1
- 《電影の騎士ガイアセイバー》1
- 《星杯戦士ニンギルス》1
- 《ヴァレルロード・ドラゴン》2
- 《トポロジック・ボマー・ドラゴン》1
https://twitter.com/CARDBOX_N/status/909010459122057216
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「WW」とは
「WW(ウィンド・ウィッチ)」は、2016年10月発売のパック「レイジング・テンペスト」で登場したカテゴリーです。
属するモンスターの種族はすべて風属性・魔法使い族で統一されています。
また、メインモンスター3体のうち2体が、風属性モンスターしか特殊召喚できなくなるデメリットを持っています。
発売当時は「SR(スピードロイド)」がほとんどのデッキに出張要員として採用されていましたが、のちに「DIMENSION BOX LIMITED EDITION」に新規カード《WW-グラス・ベル》が登場し、同じ風属性であること、少ない枚数で強力モンスターを展開できること、デメリットを互いに共有できることなどから「SR」とともに出張されることが多くなりました。
「SR」と「WW」は、当時アニメに出演していたキャラクター「リン」と「ユーゴ」が使用していたもので、劇中で仲睦まじい姿を度々見せていたので、
カードとしての相性の良さもそこと重なることが話題となりました。
「WW」モンスター解説
大会優勝した【WW】のデッキレシピに採用されている「WW」モンスターを解説します。
「WW」モンスターは種類が少ないものの効果が優秀で、サーチや特殊召喚による展開が非常に容易です。
《WW-アイス・ベル》
《WW-アイス・ベル》は、自分フィールドにモンスターが居なければ手札から特殊召喚でき、更にデッキから「WW」を1体特殊召喚できます。
ただ、この効果を使うターン中は「風属性・レベル5以上のモンスター」しかエクストラデッキから特殊召喚できなくなります。
また、召喚・特殊召喚したとき相手に500ダメージを与える効果も持っています。
《WW-グラス・ベル》
《WW-グラス・ベル》は、召喚・特殊召喚したときに、デッキから《WW-グラス・ベル》以外の「WW」モンスターを手札に加えられます。
ただ、この効果を使ったターン中は風属性モンスターしか特殊召喚できなくなります。
《WW-スノウ・ベル》
《WW-スノウ・ベル》は、自分フィールドに風属性モンスターが2体以上、かつそれ以外の属性のモンスターがいないとき、手札から特殊召喚できるチューナーです。
また、このカードを素材にシンクロ召喚したモンスターは相手の効果では破壊されなくなります。
《WW-ウィンター・ベル》
《WW-ウィンター・ベル》は、チューナーとチューナー以外の風属性モンスターを素材とするレベル7シンクロモンスターです。
1ターンに1度、自分の墓地の「WW」モンスターのレベルに応じてダメージを与える効果と、お互いのバトルフェイズに1度、墓地の「WW」モンスターを対象に、そのレベル以下の「WW」モンスターを攻撃できない制約付きで手札から特殊召喚する効果を持っています。
大会優勝デッキレシピの回し方解説
では、【WW】の大会優勝デッキレシピに採用されているカードから、【WW】デッキの回し方・動きを解説していきます。
【WW】デッキのポイントは、以下の3つです。
- 手札1枚からシンクロ召喚
- 汎用性のあるトークンで展開
- 豊富な除去・妨害カードで柔軟に対応
手札1枚からシンクロ召喚
「WW」は展開力に優れており、先攻で手札に《WW-アイス・ベル》があるだけで、《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》をシンクロ召喚できます。
この方法でシンクロ召喚した《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》は、高い攻撃力にモンスター効果を無効にする強力な誘発即時効果、さらに《WW-スノウ・ベル》の効果で相手の効果では破壊されません。
序盤や先攻で出されるとかなり除去しにくく、強烈なプレッシャーで相手を牽制でき、デッキによってはそのまま押し切ることも可能です。
また、エクストラデッキに採用されている《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》は、エクストラデッキから出てきた表側表示のモンスターの攻撃力を0にして効果も無効にできます。
《クリアウィング・ファスト・ドラゴン》で相手モンスターを戦闘破壊し、メインフェイズ2で《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》にシンクロしてもよいでしょう。
汎用性のあるトークンで展開
《スケープ・ゴート》《ダンディライオン》《BF-朧影のゴウフウ》でトークンを出し、リンクモンスターを展開、アタッカーを用意しましょう。
「WW」は少ない枚数での展開に優れていますが息はあまり長くないので、フィールドにモンスターを展開し続けるためにリンク召喚を活用します。
並ぶモンスターの数に限界がある「WW」では、相手の動きを止めるだけでは攻められず勝てないので、《ヴァレルロード・ドラゴン》などで戦闘でも一時的な戦力を獲得できるようにしています。
ただ、モンスターを並べるだけでは相手のモンスターに妨害されたりするので、そこは次に述べる除去や妨害手段などで対処しましょう。
豊富な除去・妨害カードで柔軟に対応
相手カード除去や妨害手段として、手札誘発モンスター・除去魔法・妨害カウンター罠などを採用しています。
「WW」は少ない枚数でギミックが完結しているので、デッキに10枚弱あればそれで充分です。(このレシピでは7枚、「SR」を含めると11枚)
つまり、残りの29枚のうちある程度をサポートカードに割けば、残りの枠を除去・妨害カードで構成することができるのです。
このレシピの場合、サポートカードは《BF-朧影のゴウフウ》と《ダンディライオン》1体ずつだけなので、実に27枚が除去・妨害カードで構成されています。
これだけ枚数があれば環境に合わせたメタカードなどを一通り投入することができ、相手の行動に対してこちらもアクションを起こすことができるのです。
手札誘発カードが12枚、サーチと”チェーンブロックを作らない特殊召喚”の両方に対応できる《ライオウ》、「WW」を出した後でも使える風属性の《怪粉懐獣ガダーラ》が採用されています。
まだデッキ枚数に余裕があるため、除去魔法として《ハーピィの羽箒》のみならず、《サイクロン》も3枚投入していて、なかなかに厚い除去・妨害層となっています。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
この【WW】の大会優勝デッキレシピは少ない手数で強力なモンスターを呼び出し、残りの手札で徹底的に除去や妨害に回り、相手に展開される前に勝ち筋を逃さずに勝ち切る、または展開しつつ相手の戦力を削いでいき、少しずつ巻き返していく【WW】デッキでした。
特に複雑なコンボや組み合わせがあるわけでもないので、難しくないのに強いムーブが取れるのが魅力的だと思います。
また、手札に基本的に何かしらの妨害カードなどを握っているため、相手の1、2枚の伏せカードなどには臆せず強気で《WW-アイス・ベル》などを出していけるのは、使っていても安心できると思います。
強引に展開を押し通すのではなく、自分の展開もそこそこに相手の妨害に回り、相手を止めたすきにすかさず高火力を叩き込んで勝利に近づく、というのは決まると気持ちよさそうですね。
自分が何をしたいかによってデッキだけでなく動きも変わると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
引き続き、遊戯王の大会優勝デッキレシピを解説していきます。
それでは、またお会いしましょう。
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