【終焉のカウントダウン】デッキは、《終焉のカウントダウン》での特殊勝利を目指したデッキです。
遊戯王OCGの最新パック「DARK NEOSTORM(ダーク・ネオストーム)」で、ユニークな効果を持つフィールド魔法《魔鍾洞》が収録されました。
《魔鍾洞》を採用したことで、《終焉のカウントダウン》による勝利が狙いやすくなりました。
このページでは、【終焉のカウントダウン】デッキのデッキレシピを紹介し、デッキの動かし方・回し方について解説・考察していきます。
【終焉のカウントダウン】デッキを作ろうとしている方は、ぜひデッキ構築の参考にしてください。
個人のデッキレシピなので、いつもよりフランクな形で紹介していきたいと思います。
もくじ
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【終焉のカウントダウン】デッキ:デッキレシピ
まずはさっそく、【終焉のカウントダウン】のデッキレシピを紹介します。
モンスター9枚・魔法20枚・罠11枚の合計40枚で構築した【終焉のカウントダウン】デッキです。デッキ構築の参考にしてください。
【メインデッキ】(40枚)
◆ モンスター(9枚)
- 《天岩戸》3
- 《速攻のかかし》3
- 《儚無みずき》2
- 《ラーの翼神竜-球体形》1
◆ 魔法(20枚)
- 《終焉のカウントダウン》3
- 《魔鍾洞》3
- 《強欲で金満な壺》3
- 《強欲で謙虚な壺》3
- 《チキンレース》3
- 《成金ゴブリン》3
- 《テラ・フォーミング》1
- 《一時休戦》1
◆ 罠(11枚)
- 《メタバース》3
- 《威嚇する咆哮》3
- 《和睦の使者》3
- 《覇者の一括》1
【エクストラデッキ】(15枚)
- 《マギアス・パラディオン》3
- 《ヴェルスパーダ・パラディオン》3
- 《レグレクス・パラディオン》3
- 《アークロード・パラディオン》3
- 《双穹の騎士アストラム》3
https://twitter.com/hato_sagi/status/1089182035602620416
【終焉のカウントダウン】Youtubeのデッキレシピ
【終焉のカウントダウン】のデッキレシピは、Youtubeでも紹介されています。
このテーマのデッキを紹介している方は、最近でほとんどいないのでかなり前の動画になりますが、戦法は変わらないので参考になると思います。
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なぜ【終焉のカウントダウン】デッキを作ったのか?
現環境の遊戯王において、デッキの主流は「先行制圧型」にしても「後攻1キル型」にしても、短期決着を目指すことが絶対条件になりつつあります。
そんな中、どうして今《終焉のカウントダウン》で特殊勝利を目指したのか?
その理由は簡単で、長時間デュエルすることが目的です。
鳩鷺はしばしば、「Eことスイッチ」さんが主催する遊戯王オフ会に参加させていただいていますが、そのメンバーのうち、対戦を所望したい方が1人います。
ですが、恐ろしいことに【サンダー・ドラゴン】や【サイバー・ドラゴン】といった、制圧・1キルに特化したデッキばかり使ってきます(一個人の意見ですw)
ネタ要素重視だと秒速で狩られてしまい、かといってこちらが本気で挑むと手も足も出ずに終わってしまうため、どちらにしても短期決着になることがほとんどでした。
全く交流できてなさすぎて、せっかくのチャンスがもったいない。
長時間デュエルし、なおかつ勝てるデッキはないものかと考えた結果、導き出したのが《終焉のカウントダウン》です。
確実に20ターンは消費するので、意図的な戦法としてはかなりの長期戦に持ち込むことができます。
幸いなことに、新カードが続々登場したことで【終焉のカウントダウン】デッキの持久力が格段に上がりました。
構築理由は不純な動機ですが、デッキ自体の完成度は高く仕上げていますので、参考にしてみてください。
【終焉のカウントダウン】デッキの回し方
次は、【終焉のカウントダウン】デッキの回し方・動き方を簡単に解説していきます。
【終焉のカウントダウン】デッキは、《終焉のカウントダウン》を可能な限り早く発動し、20ターンを耐えていく戦法がメインです。
むしろこれ以外の戦法が基本的にありません笑
それでは、採用カードを紹介しつつ、【終焉のカウントダウン】デッキの展開を見ていきましょう。
《終焉のカウントダウン》
通常魔法
2000ライフポイント払う。
発動ターンより20ターン後、自分はデュエルに勝利する。
《終焉のカウントダウン》は、発動から20ターン経過した直後に勝利する効果を持ちます。
【終焉のカウントダウン】デッキ、唯一の勝ち筋ですw
ライフポイントはかなり消費するものの、発動・効果を無効にするか、20ターン後までに決着をつける以外に防ぐ方法が無いので、かなり扱いやすい特殊勝利カードとなっています。
しかし、《終焉のカウントダウン》は専用サーチカードが存在しないので、《左腕の代償》でサーチするか、自力で引き当てるくらいしか確保する手段がありません。
いかに早く発動し、20ターンで済ませられるかがカギとなります。
ドローソースでデッキを圧縮
紹介した【終焉のカウントダウン】デッキは、ドローソースを大量に採用しています。
採用したドローソースはこちらにまとめました。
◆ 採用したドローソース
- 《強欲で金満な壺》
- 《強欲で謙虚な壺》
- 《チキンレース》
- 《成金ゴブリン》
- 《一時休戦》
《強欲で金満な壺》
通常魔法
(1):自分メインフェイズ1開始時に、自分のEXデッキの
裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。
除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。
《強欲で金満な壺》は、エクストラデッキを除外することでドローすることができます。
【終焉のカウントダウン】ではエクストラデッキを全く触らないので、気兼ねなくドローにつなげられます。
展開する上で関与しないので、エクストラデッキはなんでも構いません。
個人的には種類と枚数がちょうどいいので「パラディオン」リンクモンスターで埋めましたが、「トロイメア」にしても同様のお洒落さは得られると思いますw
また【終焉のカウントダウン】デッキは、特殊召喚は行わずライフ差も関係ないので、《強欲で謙虚な壺》や《成金ゴブリン》等、デメリットを持つドローソースもフル投入しています。
特別なサーチカードがない《終焉のカウントダウン》を確保するのに必須なほか、確実なデッキ圧縮につながります。
《強欲で謙虚な壺》
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
(1):自分のデッキの上からカードを3枚めくり、
その中から1枚を選んで手札に加え、
その後残りのカードをデッキに戻す。
《成金ゴブリン》
通常魔法
(1):自分はデッキから1枚ドローする。
その後、相手は1000LP回復する。
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戦闘・ダメージを回避し、20ターンを耐える
《終焉のカウントダウン》を発動したら、あとは20ターンを耐えきるだけです。
簡単に言えますが、20ターンの間にライフポイントを0にされては元も子もないので、戦闘ダメージを回避することを重点においたカードを多数採用しています。
20ターンを耐えるために採用したカードはこちらにまとめました。
◆戦闘・ダメージを回避するカード
- 《速攻のかかし》
…相手の直接攻撃宣言時に手札から捨てることで、攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。 - 《チキンレース》
…フィールドゾーンに存在する限り、ライフポイントが少ないプレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。 - 《一時休戦》
…お互いに1枚ドローし、次の相手ターン終了時まで、全てのダメージは0になる。 - 《威嚇する咆哮》
…発動ターンの相手の攻撃宣言を封じる。 - 《和睦の使者》
…発動したターン、自分のモンスターは戦闘破壊されず、受ける戦闘ダメージを0になる。 - 《覇者の一括》
…相手のバトルフェイズをスキップする。
戦闘ダメージを受けない、また戦闘自体を回避するカードを多数採用することで、ライフポイントを削られることなく20ターンを迎える戦法です。
《チキンレース》や《一時休戦》はダメージ無効効果とともに、ドローソースとしても活用できるので、非常に優秀です。
《チキンレース》
フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
相手よりLPが少ないプレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。
(2):お互いのプレイヤーは1ターンに1度、
自分メインフェイズに1000LPを払って以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果の発動に対して、お互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
●デッキから1枚ドローする。
●このカードを破壊する。
●相手は1000LP回復する。
《一時休戦》
通常魔法(制限カード)
(1):お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする。
次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる。
今回紹介した【終焉のカウントダウン】デッキは、防御手段として、《威嚇する咆哮》《和睦の使者》《覇者の一括》を採用していますが、このあたりの採用カード・枚数は自由です。
《終焉のカウントダウン》で既に2000ライフ差が付くので、《魂の氷結》などでも代用可能です。
ぶっちゃけると、攻撃から守れればなんでもいいですw
《威嚇する咆哮》
通常罠
(1):このターン相手は攻撃宣言できない。
《和睦の使者》
通常罠
(1):このターン、自分のモンスターは戦闘では破壊されず、
自分が受ける戦闘ダメージは0になる。
《覇者の一括》
通常罠
相手スタンバイフェイズで発動する事ができる。
発動ターン相手はバトルフェイズを行う事ができない。
《魂の氷結》
通常罠
自分のライフポイントが相手のライフポイントより
2000以上少ない時に発動する事ができる。
相手の次のバトルフェイズをスキップする。
《速攻のかかし》はバトルフェイズを強制終了させる効果を持ちます。
類似効果を持つ《バトルフェーダー》と比較して、フィールドに残らない利点があります。
特殊召喚しなければ《神の警告》などで妨害されませんし、フィールドに残っている場合、後述で紹介する《魔鍾洞》との兼ね合いが悪くなるので、《速攻のかかし》のみの採用としました。
《速攻のかかし》
効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 0/守 0
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に
このカードを手札から捨てて発動できる。
その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。
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最新パックのカードを採用!
紹介した【終焉のカウントダウン】デッキでは、遊戯王OCGの最新パック「DARK NEOSTORM(ダーク・ネオストーム)」収録された《魔鍾洞》《儚無みずき》を採用しました。
《魔鍾洞》
フィールド魔法
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、
相手はモンスターの効果を発動できず、攻撃宣言もできない。
(2):自分フィールドのモンスターの数が相手フィールドのモンスターより多い場合、
自分はモンスターの効果を発動できず、攻撃宣言もできない。
(3):自分・相手のエンドフェイズに、お互いのフィールドのモンスターの数が同じ場合に発動する。
このカードを破壊する。
《魔鍾洞》は、モンスターが多いプレイヤーの、モンスター効果の発動を封じる効果を持つフィールド魔法です。
フィールドだけでなくモンスター全般の効果発動を妨害するので、大量展開による制圧や1ターンキルに対してかなりの抑止力となります。
もちろん手札誘発のモンスター効果も例外なく妨害できます。
最近では、展開も除去もモンスター効果に頼る構築が多いので、1度発動を通せば、除去系の魔法・罠カードでなければ破壊されることはまずないです。
また《魔鍾洞》は、モンスターが多いプレイヤーの攻撃宣言を封じる効果も持ちます。
攻撃から身を守る手段としても有効です。
《魔鍾洞》はフィールド魔法なので《メタバース》との相性が抜群です。
《魔鍾洞》が、お互いのフィールドのモンスターが同数の場合にエンドフェイズで自壊するデメリットがあるため、先攻1ターン目に発動できません。
1番効率の良い妨害として、自分のターンで《メタバース》をセットしておくことが有効です。
相手ターンでモンスター召喚成功時に《メタバース》で《魔鍾洞》を発動すれば、おのずと相手のフィールドにモンスターが多く存在する状態になります。
また《魔鍾洞》は、フィールド魔法という共通点から、《チキンレース》との使い分けができるのも利点です。
《チキンレース》自体も、ダメージ防御に一役かってくれるので、《メタバース》をバトルフェイズに発動すれば、どちらのフィールド魔法にしても戦闘を回避できます。
実際、勝因が《魔鍾洞》があったからと言っても過言ではないので、フル投入で間違いないと思います。
《メタバース》
通常罠
(1):デッキからフィールド魔法カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドに発動する。
次は、回復効果をも持つ新しい手札誘発モンスター《儚無みずき》を紹介します。
《儚無みずき》
チューナー・効果モンスター
星3/水属性/アンデット族/攻 0/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
このターン、以下の効果を適用する。
●相手がメインフェイズ及びバトルフェイズに効果モンスターの特殊召喚に成功する度に、
自分はそのモンスターの攻撃力分だけLPを回復する。
この効果で自分のLPが回復しなかった場合、エンドフェイズに自分のLPは半分になる。
《儚無みずき》は、手札から捨てることで、相手が効果モンスターの特殊召喚に成功する度に、そのモンスターの攻撃力分ライフポイントを回復する効果を持ちます。
今回、採用している唯一の妨害系手札誘発モンスターです。
デッキのコンセプトとして、個々のカードは『相手の展開を妨害する』より『自分が妨害されないようにする』を主として採用していました。
《灰流うらら》や《増殖するG》と比べると、デメリットもあり、積極的な妨害要素は少ないので《儚無みずき》を投入しています。
何故2枚の採用なのかというと、単純に2枚しか当たらなかったからですw
実戦では使用することなく勝てたので、他のドローソースやダメージ回避カードに変更してもいいと思います。
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その他の採用カードについて
こちらでは、【終焉のカウントダウン】デッキに採用して、個人的に良かったカードを個別に紹介します。
オススメのカードはこちらの2種類です。
- 《天岩戸》
- 《ラーの翼神竜-球体形》
《天岩戸》
スピリット・効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1900/守1200
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いにスピリットモンスター以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。
このカードを持ち主の手札に戻す。
《天岩戸》は、スピリットモンスター以外のモンスターのモンスター効果の発動を封じる効果を持ちます。
実質、モンスター効果を封じられるため、拘束力は高く、フィールドはもちろん、手札誘発系のモンスターも問題なく対処できます。
最も恐れていたことが《魔鍾洞》の発動を妨害されることです。
あらかじめ《天岩戸》を召喚することで、《メタバース》の効果に《灰流うらら》を打たれる心配がありません。
また、デッキの3分の1がドローソースなので、こちらも《天岩戸》で蓋をすれば、《灰流うらら》に邪魔されることなくひくことができます。
初めは、《メタバース》の妨害を阻止する手段として《PSYフレームギア・γ》の採用を考えていました。
自分フィールドがガラ空きになることが前提なので、問題なく発動できますし、最悪壁になります。
《PSYフレームギア・γ》はエンドフェイズに除外されるので最適かと思いましたが、確実に2体を特殊召喚するため《魔鍾洞》の効果を妨げてしまうのと、自壊効果を誘発しやすくなる点で不採用としました。
一方《天岩戸》は、スピリットモンスターゆえ召喚したエンドフェイズに手札に戻ります。
一見デメリットですが、自立してバウンスされることで《魔鍾洞》の自壊リスクをへらせます。
相手ターンで妨害するより、自分のターンで積極的に動く際の安全策として《天岩戸》を採用することにしました。
【終焉のカウントダウン】デッキで役立ったカードとして、次は《ラーの翼神竜-球体形》を紹介します。
《ラーの翼神竜-球体形》
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ?
このカードは特殊召喚できない。
このカードを通常召喚する場合、
自分フィールドのモンスター3体をリリースして自分フィールドに召喚、
または相手フィールドのモンスター3体をリリースして相手フィールドに召喚しなければならず、
召喚したこのカードのコントロールは次のターンのエンドフェイズに元々の持ち主に戻る。
(1):このカードは攻撃できず、相手の攻撃・効果の対象にならない。
(2):このカードをリリースして発動できる。
手札・デッキから「ラーの翼神竜」1体を、
召喚条件を無視し、攻撃力・守備力を4000にして特殊召喚する。
《ラーの翼神竜-球体形》は、相手フィールドのモンスター3体をリリースし、相手フィールドに召喚できるモンスターです。
厄介な効果モンスターや、リンクモンスターが複数体並んだ際の除去カードとして採用しています。
また、相手フィールドに召喚しても、次ターンのエンドフェイズに戻ってきます。
相手の攻撃・効果の対象にならないので、こちらに返ってきた時には除去の困難な壁として機能します。
自分フィールドにモンスターを置いてしまうため、《魔鍾洞》との兼ね合いは今一つですが、残り僅かなターンをしのいだり、最終的に困った時に有効と思います。
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まとめ:【終焉のカウントダウン】デッキの耐久性が向上!
今回は、【終焉のカウントダウン】デッキのデッキレシピを紹介し、その回し方・採用カードを紹介しました。
「ダーク・ネオストーム」で登場した新規カードのおかげで、【終焉のカウントダウン】デッキの耐久性がかなり向上しました。
課題だったモンスター効果対策も《魔鍾洞》のおかげでなんとかなりそうです。
特殊勝利に興味がある方は【終焉のカウントダウン】デッキも是非挑戦してほしいです。
採用ギミックは応用でき、個人的には「フルバーン」デッキでも活用できそうと考えています。
気になる方は、ぜひ【終焉のカウントダウン】デッキを組んでみてください。
引き続き、遊戯王の最新テーマの紹介をしていきます。