遊戯王ARC-Vの主人公「榊遊矢」が使う、【覇王魔術師】デッキのデッキレシピ・回し方を徹底解説したページです。
今回は、ペンデュラムテーマである【魔術師】デッキの紹介をしていきます。
新マスタールールによってEXデッキからP召喚できるモンスターが実質1体になってしまったため、EXにPモンスターを溜めてからP召喚で一気に展開、と
いったことができなくなり、ペンデュラムテーマは弱体化を余儀なくされました。
今後、【魔術師】をはじめとしたペンデュラムテーマは、どのように戦っていけばいいのでしょうか。
今回は、新マスタールールで戦える【魔術師】デッキを紹介していきます。
もくじ
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ペンデュラムテーマの2つの道
まず、今P召喚を使って戦っていくデッキには2つの道があります。
1つはリンクモンスターを展開し、マスタールール3でのP召喚に近づける道です。
これは従来のP召喚の強みを活かしたパワフルなデッキになります。
もう1つはEXモンスターゾーンを多用せず、1体のEXモンスターで戦う道です。
展開手段をP召喚に頼っているデッキはリンクモンスターを展開しづらく、P召喚をしてリンクモンスターを出す、という本末転倒なことになりかねません。
そこでEXデッキから出すモンスターを絞ることにより弱体化を克服しようというものです。
当然EXからのP召喚による大量展開ができませんから、手札からのP召喚が重要になります。
今回の【魔術師】デッキは1体のEXモンスターで戦う、後者のデッキタイプとなります。
【覇王魔術師】デッキレシピ
【メインデッキ】(40枚)
◆ モンスター(25枚)
- 《調律の魔術師》1枚
- 《幻想の見習い魔導師》1枚
- 《刻剣の魔術師》2枚
- 《EMドクロバット・ジョーカー》1枚
- 《調弦の魔術師》1枚
- 《慧眼の魔術師》3枚
- 《白翼の魔術師》2枚
- 《紫毒の魔術師》3枚
- 《黒牙の魔術師》3枚
- 《虹彩の魔術師》3枚
- 《賤竜の魔術師》2枚
- 《アストログラフ・マジシャン》3枚
◆ 魔法(12枚)
- 《星霜のペンデュラムグラフ》3枚
- 《デュエリスト・アドベント》3枚
- 《ペンデュラム・コール》1枚
- 《ブラック・ホール》1枚
- 《ハーピィの羽根帚》1枚
- 《死者蘇生》1枚
- 《おろかな埋葬》1枚
- 《ソウルチャージ》1枚
◆ 罠(3枚)
- 《時空のペンデュラム・グラフ》3枚
【エクストラデッキ】(15枚)
- 《デコード・トーカー》2枚
- 《覇王龍ズァーク》1枚
- 《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》1枚
- 《ブラック・ローズ・ドラゴン》1枚
- 《月華竜 ブラック・ローズ》1枚
- 《PSYフレームロード・Ω》1枚
- 《魔王龍ベエルゼ》1枚
- 《ギガンテック・ファイター》1枚
- 《覇王眷竜クリアウィング》1枚
- 《覇王眷竜ダーク・リベリオン》2枚
- 《星刻の魔術師》3枚
【覇王魔術師】デッキ解説
コンセプト
「魔術師」PモンスターをP召喚で展開し、「覇王眷竜」モンスターで圧力をかけ、魔法使い族・闇属性モンスターの攻撃力を《紫毒の魔術師》や《幻想の見習い魔導師》の効果で上げて戦うデッキです。
先攻後攻
先行・後攻は、「後攻」を取ります。
理由は3つあります。
1つ目は、手札が6枚からスタートできるからです。
ペンデュラムデッキは手札のPモンスターの数が多ければ多いほどできることが増えるデッキなので、1ドローは非常に重要です。
2つ目は、「覇王眷竜」が戦闘に特化した性能を持っているからです。
3つ目は、一部の「魔術師」Pモンスターの効果は先攻1ターン目に発動できないからです。
エースモンスター
【覇王魔術師】デッキで活躍する鍵となるエースモンスターを紹介し、1枚ずつ解説していきます。
《星刻の魔術師》はX素材を一つ取り除くことで、魔法使い族・闇属性モンスターという幅広い範囲からサーチをする効果を持ちます。
主に「魔術師」Pモンスターや、それとシナジーがある以下の3枚のカードをサーチします。
《アストログラフ・マジシャン》は、自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に自身を特殊召喚し、このターン破壊されたモンスターと同名のモンスターをサーチする効果を持っています。
「魔術師」Pカードには自壊する効果を持ったカードが多々あるのでシナジーが強いです。
《EMドクロバット・ジョーカー》は、通常召喚に成功した時にデッキから「EM」「オッドアイズ」P「魔術師」Pモンスター1枚をサーチします。
足りないスケールや《慧眼の魔術師》をサーチしたり、《紫毒の魔術師》をサーチして《星刻の魔術師》+《紫毒の魔術師》で3600、《EMドクロバット・ジョーカー》+《紫毒の魔術師》で3000打点になったりできます。
ただし《星刻の魔術師》のX素材となれないことがネックとなることが多く、召喚権を使って相手のバックの露払いをすることがメインの役割となります。
《幻想の見習い魔導師》は、自分の魔法使い族・闇属性モンスターが戦闘を行うダメージ計算時に手札・フィールドからリリースすることで、その戦闘を行う自分のモンスターの攻撃力を2000上げます。
《星刻の魔術師》に使うことで4400打点となり、ほとんどのモンスターを戦闘で破壊できるようになります。
「覇王眷竜」モンスター
【覇王魔術師】デッキのフィニッシャーとなる「覇王眷竜」モンスターを1枚ずつ解説していきます。
《覇王眷竜ダーク・リベリオン》は、闇属性レベル4Pモンスター2体でX召喚できます。
効果は相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に、その相手モンスターの攻撃力を0にし、下がった攻撃力の分自身の攻撃力に加えるというもので、相手モンスターの攻撃力が高ければ高いほど大ダメージを狙うことができます。
《覇王眷竜クリア・ウィング》は、チューナー+チューナー以外の闇属性PモンスターでS召喚できます。
S召喚成功時に相手フィールドの表側表示モンスターをすべて破壊します。
また、1ターンに1度相手モンスターと戦闘を行う際、ダメージ計算を行わずに相手モンスターを破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与えることができます。
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》は、闇属性Pモンスター2体で融合召喚できます。
フィールド・墓地のモンスターの名前と効果をコピーし、自分のモンスターすべてに貫通を付与する効果を持っています。
《虹彩の魔術師》の戦闘ダメージ倍化と非常に相性がいいです。
そして、これらの「覇王眷竜」モンスターたちは《調弦の魔術師》をP召喚することで簡単に召喚することができます。
状況に応じたモンスターを召喚してデュエルを有利に進めましょう。
【覇王魔術師】を回すカード
《調弦の魔術師》
《調弦の魔術師》は、手札からのP召喚に成功した場合に、デッキから「魔術師」Pモンスターを守備表示で特殊召喚できます。
この効果でレベル4「魔術師」Pモンスターを特殊召喚すれば、レベル8シンクロかランク4エクシーズ、レベル3「魔術師」Pモンスターを特殊召喚すれば、レベル7シンクロ(ブラック・ローズ・ドラゴン)を出すことができます。
非常に強力なカードなので複数枚投入したいですが、P召喚が前提となるカードであり、《虹彩の魔術師》のP効果のトリガーとなることができないので採用数は1枚です。
デッキ枚数を増やすことで2枚3枚と投入枚数を増やせるカードだと思います。
自壊できる魔術師たち
P効果を発動することで自壊してくれるカードです。
2つしかないPゾーンを有効活用するためには必須のカードです。
《虹彩の魔術師》は、戦闘・効果で破壊されると「ペンデュラムグラフ」カードをサーチできます。
《星霜のペンデュラムグラフ》や《時空のペンデュラムグラフ》がデッキの要なので重要なカードです。
「ペンデュラム・ドラゴン」カードとして扱うため《デュエリスト・アドベント》のサーチ対象にできるのもポイントが高いです。
ただし《虹彩の魔術師》のP効果は、自分の魔法使い族・闇属性モンスターに「モンスターとの戦闘で相手にあたえる戦闘ダメージが倍になる」状態を付与するもので、先攻1ターン目やメインフェイズ2では発動できないので注意しましょう。
《黒牙の魔術師》は、戦闘・効果で破壊されると墓地から魔法使い族・闇属性モンスターを蘇生できます。
ペンデュラムデッキと蘇生はミスマッチに思えますが、エースである《星刻の魔術師》はXモンスターであり、X 素材は墓地に落ちるため意外と噛み合います。
また、除去された《星刻の魔術師》を蘇生しても、Pモンスター・Pカードの身代わり効果を使えるため重宝します。
他にもP召喚の際に《黒牙の魔術師》を含めることで、《神の警告》や《神の通告》などで召喚を無効にされても破壊された場合の効果が使えるため、場に《黒牙の魔術師》を残すことができます。(P召喚を無効にされるとPモンスターは墓地へ行く。)
P効果は相手モンスターの攻撃力を半分にするというもので、先攻では発動しにくいです。
また攻撃力0のモンスターを対象にして発動することはできません。
《紫毒の魔術師》のP効果は、自分の魔法使い族・闇属性モンスターが戦闘を行うダメージ計算前にそのモンスターの攻撃力を1200上げるというものです。
1200のパンプアップは非常に強力で、ほとんどの展開で《紫毒の魔術師》をサーチします。
戦闘・効果で破壊された場合の効果で表側表示のカード1枚を破壊できます。
《白翼の魔術師》は、自分の魔法使い族・闇属性モンスターが対象になった時、その効果を無効にすることができます。
その後自壊しますが、破壊された場合の効果はありません。
守れる範囲が対象に取るカードと狭いので、あまり積極的にはサーチしません。
《慧眼の魔術師》は、もう片方のスケールが「EM」か「魔術師」であれば自壊して「魔術師」Pカードを置くことができます。
デッキの「魔術師」に触りながらEXデッキのリソースを増やしてくれる優秀なモンスターです。
3枚使えるため安定性と持続性が大幅に上がりました。
魔法カード
《星霜のペンデュラムグラフ》は「魔術師」Pモンスター・Pカードが自分フィールドから離れた場合にデッキから「魔術師」Pモンスターをサーチする効果を持っています。
《黒牙の魔術師》《虹彩の魔術師》《慧眼の魔術師》はP効果を発動すると自壊するため、スケールを揃えたり《調弦の魔術師》をサーチしたりすることができます。
《ペンデュラム・コール》は、手札を1枚捨てることでデッキからカード名の異なる「魔術師」Pモンスター2枚をサーチし、相手ターン終了時まで自分のPゾーンの「魔術師」が効果で破壊されなくなります。
制限カードですが、《デュエリスト・アドベント》でサーチすることができます。
「魔術師」P効果を発動したターンには《ペンデュラム・コール》を発動できませんが、《ペンデュラム・コール》を発動した後には特に制約はありません。
《慧眼の魔術師》だけは自壊できなくなるため発動できません。
また《時空のペンデュラムグラフ》とのコンボもあるカードです。
《デュエリスト・アドベント》は、自分または相手のPゾーンにPカードが存在する場合に発動でき、デッキから「ペンデュラム」Pモンスター・魔法・罠カードをサーチできます。
手札に「魔術師」がある場合は《星霜のペンデュラムグラフ》、手札に《星霜のペンデュラムグラフ》がある場合には《虹彩の魔術師》や《ペンデュラム・コール》と状況に応じたサーチができる万能カードです。
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【覇王魔術師】回し方
このデッキの1ターン目の目標は次の3つです。
- ①:《星霜のペンデュラムグラフ》を発動し、「魔術師」をモンスターゾーンかPゾーンに置く
- ②:《星刻の魔術師》の成立を目指す
- ③:《時空のペンデュラムグラフ》と「魔術師」Pカードを場に揃える
①と②は同時に展開できることが多いです。③は先攻になってしまった場合に目指したい展開です。
目標①:《星霜のペンデュラムグラフ》を発動し、「魔術師」をモンスターゾーンかPゾーンに置く
①《星霜のペンデュラムグラフ》によって、自分のターンと相手のターンそれぞれで「魔術師」Pモンスターをサーチできるため、真っ先に①を目指します。
《星霜のペンデュラムグラフ》は、《虹彩の魔術師》《デュエリスト・アドベント》でサーチできるため、実質9枚入っています。
通常召喚をしてでも《虹彩の魔術師》のP効果を使いましょう。
(《星霜のペンデュラムグラフ》か《デュエリスト・アドベント》+魔術師または《虹彩の魔術師》+魔法使い族・闇属性モンスター+魔術師)
目標②:《星刻の魔術師》の成立を目指す
②《星刻の魔術師》の素材はレベル4の「魔術師」Pモンスターが2体であるため、「魔術師」モンスター2体をP召喚することが基本となります。
《星霜のペンデュラムグラフ》が引けなかった場合、《星刻の魔術師》で《虹彩の魔術師》をサーチするといいでしょう。
展開パターンは以下の通りです。
1)スケール用のPモンスター2枚とレベル4「魔術師」2体
スケールを発動し、P召喚でレベル4「魔術師」Pモンスター2体で《星刻の魔術師》
2)《慧眼の魔術師》と魔術師2枚(内1枚がレベル4)
Pスケールに《慧眼の魔術師》と「魔術師」Pモンスターを発動し《慧眼の魔術師》の効果でスケールを揃え、P召喚で《慧眼の魔術師》とレベル4「魔術
師」の2体で《星刻の魔術師》
3)《慧眼の魔術師》と《星霜のペンデュラムグラフ》+「魔術師」1体
Pスケールに《慧眼の魔術師》と「魔術師」Pモンスターを発動し《星霜のペンデュラムグラフ》を発動、《慧眼の魔術師》の効果でスケールを揃え、《星霜のペンデュラムグラフ》の効果でレベル4「魔術師」をサーチ、P召喚して《慧眼の魔術師》とレベル4「魔術師」の2体で《星刻の魔術師》
4)自壊できる魔術師と《星霜のペンデュラムグラフ》+「魔術師」2体
《星霜のペンデュラムグラフ》を発動、自壊できる魔術師を発動、P効果を発動し、《星霜のペンデュラムグラフ》の効果で「魔術師」をサーチ、スケー
ルを発動し、P召喚してレベル4「魔術師」の2体で《星刻の魔術師》
《調弦の魔術師》の効果を用いることで「魔術師」の必要枚数を減らすことができますが、《調弦の魔術師》の投入枚数が1枚であるため積極的には使えませ
ん。
《調弦の魔術師》は【魔術師】におけるマストカウンターの1枚であるため、相手の伏せカードが不安な時に使うようにします。
目標③:《時空のペンデュラムグラフ》と「魔術師」Pカードを場に揃える
2ターン目以降は、相手のライフポイントをいち早く0にすることを考えてプレイします。
《星霜のペンデュラムグラフ》を自分のターンと相手のターンで使えれば、自分のターンに使う「魔術師」Pモンスターを自由に2体決められます。
相手ターンに《星霜のペンデュラムグラフ》のトリガーとなれるのは、《時空のペンデュラムグラフ》《紫毒の魔術師》《白翼の魔術師》です。
能動的に使える《時空のペンデュラムグラフ》はなるべく早くサーチするようにしましょう。
《慧眼の魔術師》は非常に強力な効果を持ちますが、一度使った《慧眼の魔術師》を回収する手段が《賤竜の魔術師》しか無いのでなるべく温存するようにしましょう。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は【覇王魔術師】デッキの紹介をしました。
「魔術師」はカテゴリーとしての完成度が高く、また魔法使い族・闇属性モンスターをサポートすることができるので拡張性も高いと思います。
好きな魔法使い族・闇属性モンスターを入れることで個性も出せ、ぜひおすすめしたいデッキです。
皆さんもぜひ、【覇王魔術師】デッキを作ってみてください。
それでは、またお会いしましょう。
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→『EM魔術師』デッキ:大会優勝デッキレシピ・回し方を解説!
今回の記事は「ねこしょ」さんが書きました。ブログライター(記事投稿者)はこちらで募集しています。
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